学校生活

少林寺拳法部

顧問

菅谷 隆男

尾高 悠一

活動日

火・水・木曜日 平日3日間

活動方針

高校時代に格闘技ブームがあり、「ショウリンジケンポウ」の響きが強そうで格好がイイという単純な理由から、地元の道場へ少林寺拳法の見学に行きました。

 道院長に「どこでもいいから、掴んでみなさい。」とうながされ、道着の胸もとをつかんだ次の瞬間、私は床に膝間づき、手首の関節をとられていました。本当に何が起こったのかわからない一瞬の出来事でした。
 さらに道院長の話で強烈に心に響いたものがありました。
「ケンカなんかしないで、逃げたほうがいい。」
「瓦は割るものでなく、屋根にのせるもの。」
ケンカに強くなりたい、不純な思いで武道を始めようと考えていた私に、勝ち負けにこだわらない、相手を力で制したり、自分の強さをひけらかしたりしない少林寺拳法の教えは、まさにアッパーカットをくらったかのようでした。

 少林寺拳法の教えは、相手を倒す強さではなく、しっかりとした自分、頼れる自分をつくるという自己の確立をすることが「本当の強さ」であるとし、さらに、少林寺拳法の修行を通して自信をつけ、自分のためだけではなく、周りの人びとも幸せにする「自他共楽」を説いています。

 部員は全員初心者で高校から始め、上位大会出場や昇級考試合格を目標に修練に励んでいます。何か新しいことを始めるには、エネルギーが必要です。そこには新しい発見、新しい出会いが待っています。私は少林寺拳法を通じて、生徒が新しい自分を確立するきっかけを与え、その背中を後押ししていきたいと思うのです。